No.253 ゾンビと呼ばれた少女、2代目リカちゃん
多美子おしゃれ美容室でございます✿
今回のお客様は2代目リカちゃん。
美容室では通常はご来店の前にお写真を拝見して軽いカウンセリングを行うのですが、彼女はお写真は拝見していませんでした。
ただオーナーさまのお話は伺っていて、
前髪がカットされてしまっていることと、ひどいシミがありゾンビリカちゃんという名で売られていた、ということでした。
私はミス白樺が『ゾンビリカちゃん』などと呼ばれてしまっていることに大いにショックを受け、「頑張ります!ご来店お待ちしております!!」などと鼻息も荒くご来店を前のめりにお待ちしておりました。
そしてとうとうご来店されたリカちゃん。
…しまった。と思いました。問題は前髪と内側までしみ込んだ黒いシミだけではなく、明らかに除光液で汚れを落とした時にできるヒビがたくさんあったからです。
目の周りのモールドを変形させずに除光液でやせ細ったソフビを切り取り元通りにするなんて、実際はやったことがないし、下手すると完全にこの子を潰してしまうかもしれないのです。
そんな内心ビビりまくる私にオーナーさまは、
『完全にきれいにならなくても、リカちゃんらしくしていただけたら嬉しいです』
とおっしゃってくださったので、迷いはなくなりました。
そして2か月ほどお薬お治療をしましたがシミはまだ残っていました。けれどもあとはメイクをしたら目立たなくなるのでお薬はここで終了しました。
そしてまたしてもここでアレが発動するわけなんです。
アレとは。
『ばんびスペシャルアタック』
それでなんやかや部分植毛やらお顔を治しました。仕上げに見本の2代目中期ちゃんのお写真を頂いて描きました。
それがどうも35周年復刻ちゃん顔な感じがしてしまって、
描き直しては一度離れてまたお写真を見直して描き直しを繰り返し、ゲシュタルト崩壊しました。
で、できました。
よかった、逃げなくて良かった(涙)
ゾンビと呼ばれた彼女を助けようと思われたオーナーさまが素敵!!
2代目リカちゃん、ご来店ありがとうございました✿